2025-05

パパの涙

あの日の涙を、まだ覚えてる。

2025年5月某日。雨上がりの午後、公園のブランコに座った娘が、ポツリとつぶやいた。「パパ、きょう おしごと おやすみ?」「うん。今日は、ずっと一緒にいられるよ」そう言いながら、自分の中の“あの日”を思い出していた。⸻あの日、俺は娘の目の前...
パパの本音

パパはまた、ひとりで歩く。

2025年5月某日。駅までの帰り道、パパは今日も、ひとりで歩く。仕事帰りの重たい足取りで、誰とも話さず、夜の道を黙って歩く。暗がりのアスファルトの上に、自分の影だけが揺れている。⸻ふと、前を見上げると、遠くに明かりの灯る窓が見える。あの部屋...
パパの葛藤

娘の声が、遠く感じた朝。

2025年5月某日、朝。「パパ、いってらっしゃい!」玄関で手を振る娘の声が、今日はなぜか遠く感じた。いつも通りの朝なのに。ただ会社へ向かうだけなのに。胸の奥が、ざわざわする。⸻今の職場に未来はあるのか。自分の存在は、ちゃんと誰かに届いている...
パパの本音

「パパって、なんで泣いてるの?」って聞かれた夜。

2025年5月某日。仕事で理不尽に怒られた日だった。誰かのミスを押しつけられて、謝り続けて終わった一日。帰宅しても、心のどこかがずっと痛かった。夜、娘が寝静まったあと、こっそり泣いた。翌朝、目を腫らしたまま娘と顔を合わせた。「パパって、なん...
パパの葛藤

あの日、「パパ、泣いてた?」って聞かれた。

2025年5月某日。ふとした瞬間に、心が折れそうになる夜がある。会社で理不尽なことがあった日。やるせなさをごまかすように、家までの道を歩いていた。帰っても、笑顔をつくる自信がなかった。でも、家の玄関を開けたら、娘が真っすぐに見つめてきた。 ...
パパの葛藤

「おしごと、やめたら?」って言われた日。

2025年5月某日。休日の昼下がり、娘と二人きりで遊んでいたときのこと。なんとなく元気がなかった自分に気づいたのか、娘がポツリと、こんなことを言った。 「パパ、おしごと、やめたら?」 一瞬、心臓が止まりそうになった。まるで、自分のすべてを見...
パパの本音

『パパ、あしたもくる?』って聞かれた夜。

2025年4月某日。夜、寝かしつけのとき、娘がぽつりと聞いてきた。「パパ、あしたもくる?」一瞬、何を言われたのかわからなかった。でも、すぐに胸の奥がぎゅっと締めつけられるのを感じた。いつも隣にいるはずの自分が、子どもにとっては、“来てくれる...
パパの気づき

いつからだろう、“ありがとう”が言えなくなったのは。

2025年4月某日。「これ、洗濯終わってるよ」「うん、ありがとう」…って、口に出して言えたのはいつだったっけ。最近は、お互いに必要最低限のやりとりだけ。子どもが寝てからも、スマホとにらめっこで副業。忙しい日々の中で、「ありがとう」すら忘れて...