2025年4月某日。
「パパ、これつくって」
娘がブロックを差し出してきた。
何の説明もなく、いくつもバラバラのパーツを手渡される。たぶん、頭の中にはちゃんとした完成図があって、それをそのまま「パパなら作れる」と思ってるんだろう。
でも、俺の頭の中にはその完成図がない。
「うーん……これは難しいなぁ」
なんとか時間を稼ぎながら手元を眺めていると、娘がぽつりとひと言。
「パパ、できないの?」
悪気はまったくなかったと思う。ただの素直な疑問。だけど、その言葉が胸にぐさっと刺さった。
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本業は相変わらず忙しい。最近は副業でブログも始めて、育児と家事の合間を縫って、夜中に画面に向かっている。
うまくいってる実感なんて、正直あまりない。
生活は慌ただしくて、心にも体にも余裕がない日が多い。
そんな中で言われた「パパ、できないの?」という一言が、まるで今の自分の姿をすべて言い当てられたような気がして、気持ちがしぼんでいくのがわかった。
俺は、父親として大丈夫なんだろうか。
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夜、寝かしつけの時間になっても、なんとなくモヤモヤしていた。
でも、そんなことは娘には関係ない。
「パパ、いっしょにねんねー」
さっきのことなんて、本人はもう忘れてるみたいに、ニコニコしながら布団に転がってくる。
その無邪気さに、胸が締めつけられる。
ああ、なんでこんなに小さな存在が、こんなにも大きく感じるんだろう。

俺は不器用だ。
何でもスイスイこなせるタイプじゃない。
手際も悪いし、仕事でも家でも、どこか抜けてる自覚はある。
でも、そんな俺に「パパ、いっしょにねんね」って言ってくれる。
それだけで、もう一度がんばろうって思える。
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「パパ、できないの?」
あの言葉に、ちょっとだけ落ち込んだけれど。
それでも俺は、娘の「できる!」って信じる気持ちを、裏切りたくない。
今はできなくても、できるようになりたい。
「パパ、むずかしいけど頑張るね」
そう言える父親でいたい。

育児って、答えがない。
何が正解なのかも、誰も教えてくれない。
でも、こうして日々の小さな出来事に一喜一憂しながら、少しずつ“父親”になっていくのかもしれない。
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もし、あなたも「自分はうまくやれていない」と感じている夜があったら。
どうか、完璧じゃない自分を責めないでください。
今日もできなかったことがあっても、また明日、挑戦すればいい。
子どもたちは、そんな不器用な姿さえも見ていてくれる。
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今日も、ブログに綴ります。
「パパ、できないの?」って言われた夜。
その言葉が、少しずつ、父親としての覚悟に変わっていくように。
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