2025年5月某日。
会社で、誰かのミスを押しつけられた。
説明しても、聞いてもらえなかった。
結局、理不尽なまま頭を下げて終わった一日だった。
なんのために頑張ってるんだろう。
評価されることもなく、ただ消耗していく自分。
重たい足取りで帰宅し、いつものように娘を寝かしつけて、
「よし、今日もちゃんとパパやれた」
そう思ったのは一瞬だけだった。
娘が寝静まったあと、リビングのソファに沈み込むように座った。
部屋は静かで、誰もいない。
涙が、こぼれていた。
たまらなくなって、こっそり泣いた。
泣いたところで何が変わるわけじゃないけれど、
何かを吐き出さなければ、自分が崩れそうだった。

翌朝、娘と顔を合わせた瞬間、彼女はまっすぐこちらを見つめて言った。
「パパって、なんで泣いてるの?」
心臓がドクンと鳴った。
まさか、見られていたのか。
それとも、顔がむくんでいたのか。
とっさに言葉が出てこなかったけど、少し間を置いてこう答えた。
「パパね、がんばったんだけど…うまくいかなかったの」
その瞬間、娘は何も言わずに近づいてきて、ぎゅっとハグしてくれた。
小さな身体、小さな手。
でも、その温もりは、どんな言葉よりもあたたかかった。
「じゃあ、だいじょうぶだよ」
その言葉で、また涙が出そうになった。
でも今度の涙は、さっきのとは少し違っていた。

「父親って、強くあるべき」
いつのまにか、そんな風に思い込んでいた。
泣かないのが父親。
弱さを見せないのが父親。
でも、本当にそうなんだろうか。
強がって笑ってるより、泣いたっていい。
だって、父親だって人間なんだ。
疲れるし、苦しいし、泣きたいときだってある。
そして、そんな弱さを見せたときこそ、
子どもは、きっと何かを感じ取ってくれるんだと思った。
あの朝の「パパ、なんで泣いてるの?」は、
ただの質問じゃなくて、心からの寄り添いだったのかもしれない。
⸻
人は完璧じゃない。
父親も、母親も、子どもだってそう。
それぞれが、できることを少しずつ頑張って、
うまくいかない日があっても、そばにいることで支え合ってる。
あの夜、自分の弱さをさらけ出してよかった。
そしてあの朝、娘の言葉に救われてよかった。
「パパって、なんで泣いてるの?」
その一言に、すべてが詰まっていた。
強くなくても、大丈夫。
泣いても、また笑えばいい。

今日も、この気持ちをここに綴ります。
あの夜、泣いていた自分に。
そして、そっと寄り添ってくれた小さな君に。ありがとう。
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