その笑顔、何度でも見たい。『いないいないばああそび』で毎日が“ばあ!”の連続。【絵本の時間 vol.8】

絵本と育児

「こいぬのコロは、いない いない……ばあ!」

このセリフを初めて娘に読んだのは、娘がまだ0歳の頃。

寝返りができるようになったばかりで、

絵本を開いてもまだ何が始まるか分かっていなかったはずなのに──

その瞬間、娘はびっくりした顔のあと、くしゃっと笑った。

小さな声で「ふふっ」と笑って、また次のページを待つ。

それが嬉しくて、何度もページをめくった。

そして気づけば、こちらも「ばあ!」と声に出すたびに、顔がゆるんでいた。

【しかけで遊ぶ「いないいないばあ」体験】

『いないいないばああそび』は、しかけをめくると隠れていた顔が出てくる絵本。

ページの構成自体が「いないいない…ばあ!」になっていて、

まるで親が手で顔を隠して“ばあ!”をするのと同じ感覚。

赤ちゃんはこの「いないいないばあ」が本当に大好きで、

この絵本を読み始めると、ページをじっと見つめながら笑いのタイミングを待っている。

我が家では、読み聞かせる側もどんどんノリが良くなっていって、

「いないいな〜い…ばああああ!」と、ちょっと大げさに声を出すのが定番になった。

娘は何度も何度も笑った。

ページをめくるたびに、同じような展開なのに、飽きることがない。

笑いながら、声をあげて、自分でも「ばあ!」と真似しようとしていた。

【“絵”の記憶が、日常の遊びになる】

この絵本の面白いところは、「本がなくても遊べる」ところ。

こいぬのコロや、怪獣のガオーンなど、印象的なキャラクターが多く、

声で聞いた内容を娘が覚えていることがよくあった。

たとえば、スーパーで少し機嫌が悪くなったとき、

「こいぬのコロは〜?」と僕が声をかけると、娘の顔がパッと明るくなる。

「ばあ!」と言うと、ちゃんと“笑顔”が返ってくる。

絵本の内容が、親子の共通言語になる。

それって、すごいことだと思う。

「いないいないばあ」は、遊びであり、安心であり、絆そのもの。

この絵本は、それを形にしてくれる名作だ。

【読者レビューから見える、絵本の力】

実際、この絵本を紹介しているレビューにも、共通する感動が溢れている。

• 「10回以上読んでとせがまれます」(10か月・ご家族)

• 「外でも“ばあ”って返してくれる」(0歳・お母さま)

• 「仕掛けを自分でめくるのが楽しい様子でした」(7か月・ご家族)

娘も同じだった。

仕掛けを自分でめくれるようになってからは、「ばあ!」の主役は娘になった。

僕は横で拍手して、「じょうず〜!」と声をかけるだけ。

読み聞かせから、一緒に遊ぶ時間に変わった。

絵本って、読んで終わりじゃない。

親子のコミュニケーションを広げてくれる、“道具”なんだと思う。

【笑顔のきっかけは、しかけの中にある】

この絵本は、赤ちゃんが最初に出会う1冊として本当におすすめできる。

仕掛けをめくるという「動作」、

声をかけるという「関わり」、

そして「笑い」が生まれるという結果。

この3つが自然に繋がっていて、

とくに育児に慣れていないパパでも、

「笑顔を引き出す」という体験を簡単に得ることができる。

僕にとっても、この絵本は“自信”になった。

娘の笑顔が、自分の声と仕掛けから生まれたという経験が、

「もっと絵本を読もう」「もっと関わろう」という気持ちに変わっていった。

【まとめ:その笑顔、何度でも見たいから】

娘がはじめて笑ったときの顔、

「ばあ!」に合わせて声を出したときの目の輝き。

それは何度見ても、こちらまで幸せになる。

『いないいないばああそび』は、親子の時間を笑顔で包んでくれる。

仕掛けをめくるだけで、心までひらいてくれる。

赤ちゃんが初めて出会うしかけ絵本のひとつとして──

この一冊は、僕のなかではもう“育児の定番”になっている。

これからも、何度でも。

あの“ばあ!”の魔法にかかりたいと思う。

📚 作品情報

『いないいないばああそび』

作:きむらゆういち

出版社:偕成社

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