2025年4月某日。
娘が寝た。
静まり返った部屋には、時計の秒針だけが、コツコツと響いている。
夜の空気が、やけに冷たく感じる。
疲れきった身体を引きずるようにして、リビングに戻ってきた瞬間、
なぜか、ふっと涙がこぼれそうになった。
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仕事では、今日もうまくいかなかった。
報連相が噛み合わず、ミスの連鎖。
上司の言葉が妙に刺さって、言い返す気力も出なかった。
家に帰っても、バタバタの時間は続く。
食事、片づけ、お風呂。
娘は眠たくなるとすぐ不機嫌になって、わがままも増える。
「もう、ちゃんとしてよ!」
気づけば、また声を荒げていた。
娘はシュンとした顔で、こちらを見上げていた。
その表情が、今も胸の奥に残っている。
⸻
寝かしつけの時間。
横になった娘が、小さな声でつぶやいた。
「ぱぱ…きょうもおこったね」
そのひと言に、胸が締めつけられる。
怒りたくて怒ってるわけじゃない。
でも、どうしても余裕がない。
疲れと焦りとプレッシャーと…全部が積み重なって、
自分でも抑えきれない感情があふれてしまう。
「パパ、きらい」
娘がそう言った瞬間、心がバキッと音を立てて折れた気がした。
⸻
「パパだって、完璧じゃないんだよ」
そう言いたくなる。
でも、子どもにはそんな理屈、通じない。
小さな心に与える傷は、大人が思う以上に深い。
それをわかっていながら、また今日も同じことを繰り返した。
罪悪感だけが、どんどん膨らんでいく。
⸻
「パパは強くなきゃいけない」
ずっとそう思っていた。
仕事でも家庭でも、弱音なんて吐けない。
笑って、なんでもないふりをして、
ひとりで抱え込んで、また笑って。
だけど。
ほんとは泣きたかったんだ。
娘の寝顔を見ながら、
「ごめんな」って何度も心の中でつぶやいた。
ちいさな手を握って、そっと頬を撫でる。
静かに眠るその姿に、救われる。
それでも、どうしても涙が止まらなかった。

この気持ちを、どこかに置いておきたくて。
誰にも言えない、でも吐き出したい想い。
せめて、同じように悩んでる誰かに「お前だけじゃない」と伝えたくて。
今日も、ブログに綴ります。

「寝かしつけたあと、こっそり泣いた。」
そんな夜があってもいい。
完璧じゃないパパでも、毎日頑張ってることに変わりはないから。
この涙は、きっと、愛のかたち。
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