会社を辞める不安に飲まれないために

WORK
守りたいのは“時間”と“笑顔”。

こんばんは。副業ナイトパパです。

「今の仕事を辞めたい…」そう思うけれど、家族や将来への不安に足を止められていませんか。

大丈夫。焦らなくていいんです。 大切なのは、不安に飲まれないための環境デザイン——すなわち、会社員のままでも実行できる設計で意思決定を軽くしていくこと。私はサラリーマンとして本業を持ちながら、夜に小さなプログラミング案件づくり(ツール作成や自動化の試作)をコツコツ進め、家族の合意を得つつ働き方を改善してきました。

本記事では、家族を最優先にしながら、①不安の分解(10分ワーク)②会社の外のつながりづくり③退職手続きの全体像の把握④90日テストで小さく試す、の4本柱を実例とテンプレでまとめます。制度は地域差・改定があるため、期限や書類は**「目安」**として扱い、必ず公的案内で最新をご確認ください。


会社員パパの「3つの不安」を言語化


Check
  • キャリアの不安
  • 保険の不安(全体像の把握)
  • 固定給を失う不安

キャリアの不安

「自力で稼ぎ続けられるのか」「家族を守れるのか」。抽象のまま抱えると心が削れます。

対処法:期日付きの仮説検証に落とす。 例:90日で“最初の1円”を目標化。少額でも数字は不安を現実に変えます。

• 仮説:社内の面倒なCSV整形を“誰でも”できるWebツールにする。

• 指標:テスター10名の利用→1名でも有償(少額OK)。

• 撤退条件:90日で売上0→方向転換 or 終了。

税金・保険の不安(全体像の把握)

退職後は、健康保険/年金/雇用保険/税を自分で切替・申請します。

• 健康保険は任意継続(最長2年・資格喪失後20日以内申請の目安)または国民健康保険(住所地の市区町村、目安14日以内)。任意継続は2022年以降「申出」により途中で資格喪失(=脱退)可。喪失は原則“申出日の翌月1日”付。 

• 年金は国民年金(第1号)へ種別変更(目安14日以内)。 

• 雇用保険は離職票→ハローワークで手続き。待期7日+(自己都合の場合)給付制限は原則1か月※(退職日が2025年4月1日以降。例外あり)。 

• 税は住民税の支払方法確認(特別徴収の継続/普通徴収/一括徴収の分岐)と、副業所得20万円以下でも“住民税の申告が必要”になる場合ありの確認を。   

固定給を失う不安

固定給は心の安定装置。ゼロにする想像だけで不安が増幅します。

結論:固定給は残しつつ“可変収入”を足す。 辞める/辞めないの二択ではなく、ハイブリッドでいきましょう。




10分ミニワーク:不安=「確率×影響」で分解

怖さは分解すれば“順番”になる。

紙に4マスを書いて埋めるだけで、不安が順番待ちのタスクになります。

1. 事象(例:副業が売れない)

2. 確率(高・中・低)

3. 影響(月▲1万円 など)

4. 予防策/代替策(価格見直し、見込客10名ヒアリング)

「確率が高×影響が大」から着手。順番を間違えないのがコツ。




「環境デザイン」を始める:会社の外に“意思決定の空気”を増やす


Check
  • 友人ポートフォリオ(役割で揃える)
  • 会い方テンプレ(オンライン/オフライン)
  • 会話テンプレ(意思決定が進む質問)

友人ポートフォリオ(役割で揃える)

• 他業界の会社員:自分の常識をズラす。

• 複業会社員:時間の切り方・仕組み化を学ぶ。

• 就業移行中の人:働かない期間の家計・メンタルの現実。

• フリーランス/小さな経営者:案件の取り方・単価設計。

肩書き集めではなく、意思決定のロジックに触れるのが目的。

会い方テンプレ(オンライン/オフライン)

• X固定ポスト:「朝30分の作業会しませんか?」→3人募集。

• コワーキング:週1回だけ別の街に行き、**「何を作っているんですか?」**と一声。

• コミュニティ:無料/有料問わず、**“毎週の場”**に所属(頻度が命)。

会話テンプレ(意思決定が進む質問)

• 最初の1円はどう作った?

• 家族の合意はどう取った?

• 月1万円の安定化のためにやめた作業は?

• 最悪のケースは?どう設計で潰した?




胆力を養う“ソロ習慣”

旅行でなくてOK。朝30分の散歩+知らない店でコーヒーだけで十分。

3日連続の沈黙時間は、他人に話しかける勇気に変わります。副業営業・面接・社内交渉で効くのは胆力です。

3日連続の“ソロ”が、交渉の胆力になる。



退職時の手続き「14〜20日目安」で片づける見取り図

全体像です。詳細は自治体や保険者で必ず最新確認を。

14〜20日“目安”。詳細は公的案内で最新確認。

健康保険(任意継続 or 国民健康保険)

• 任意継続:在職中の健康保険を最長2年継続。資格喪失から20日以内に申請(目安)。2022年以降は「申出」により途中で資格喪失(翌月1日)も可。保険料や扶養の扱いも比較。 

• 国民健康保険:住所地の市区町村で加入(目安14日以内)。起算日は「職場の健保の資格喪失日」扱い。 

年金(国民年金)

• 第2号→第1号へ(目安14日以内)。家計に応じて免除・猶予制度も確認。
 

雇用保険(ハローワーク)

• 離職票受領→求職申込→受給説明→認定日。

• 待期7日+給付制限:退職日が2025/4/1以降の自己都合は原則1か月(5年内の短期離職反復などは3か月等の例外あり)。教育訓練受講等で制限免除の措置あり。 

税の見取り図

• 住民税:会社天引き(特別徴収)→転職先で継続する/普通徴収に切替/一括徴収の分岐。転職先が決まっている場合は**「給与所得者異動届出書」で特別徴収を継続**。未決なら普通徴収に自動切替が一般的。退職金への住民税の特別徴収もあり。   

• 20万円ルール:給与1か所の会社員で副業所得20万円以下は所得税の確定申告不要になる場合あり。ただし住民税は別途申告が必要になるケースあり(自治体案内を確認)。  




配偶者と衝突しない“家族会議”テンプレ

1枚の紙でOK。家計の見える化×撤退条件の明文化。

• キャッシュフロー表(固定費/変動費/貯蓄/保険)

• 三本柱:本業(固定給)/副業(可変)/貯蓄(バッファ)

• 合意文例:「90日で月1万円を目標。未達なら打ち切り or 方向転換」

• 稼働上限:家族時間を守るため週2コマ×90分など“予約制”に。

合意は“撤退条件”から。安心が前に進む力になる。



90日テスト計画(例:プログラミングで月1万円を試す)

• Week1-2:課題選定(社内のCSV整形・帳票作成などを題材に要件定義)。

• Week3-4:プロトタイプ1(入力→CSV出力)。

• Week5-6:プロトタイプ2(ログ保存・簡易レポート)。

• Week7-8:プロトタイプ3(UI微修正・導入手順PDF)。

• Week9-10:テスター10人に配布(課金の代わりに詳細フィードバック)。

• Week11-12:価格仮説A/B(500円/980円/1,500円)と導線テスト(LP→決済→サポート)。

KPI:週5時間/テスター10名/売上1円の達成。

成果物:LP1枚/操作解説記事1本/ショート動画1本(無音でOK)。

実装のコツ:

• “便利”より**「いま苦しい」**作業を先に救う。

• 買い切り+メールサポート7日など、安心設計を添える。

• 改善は利用ログ→定量→UI微修正の順で淡々と。

目標は“最初の1円”。そこから設計が現実になる。



辞める前に社内でできる5つ

1. 手順書化:自分の業務を“誰でも回せる”形に。引き継げる人は市場で強い。

2. 改善提案:時間短縮・安全性・不良率の即効ネタを3本。

3. 横展開:他部署へ転用できる仕組みを1つ作り、広げる経験を持つ。

4. 関係貯金:お世話になった人へ時間の贈り物(困り事の1タスク代行)。

5. 名刺の裏:社外プロフィール(事実ベースの実績)を整える。



私の小さな実践例3つ

• 夜の30分“もくもく会”:パパ3人でビデオOFF作業→**終了時に「今日の1行」**を各自メモ。可視化が継続を生む。

• CSV整形ミニツール:社内の定型作業を自動化し、上長の週30分を削減。横展開できる“売れる感触”を得る。

• 家族会議テンプレ:撤退条件を先に。家庭の不安が減り、作業が前進。



よくある反論に即答

• 時間がない → 時間は“確保”でなく**“予約”**。週2コマ固定。

• 才能がない → 10人の課題を聞き、1個だけ解く。才能より聞く力。

• 家族が心配 → 紙に撤退条件。不安は可視化で半減。



公的確認と安全運転(大切なお知らせ)

• 本記事は筆者の体験に基づく一般的な情報提供です。特定の行為を勧誘するものではありません。

• 健康保険・年金・雇用保険・税は地域差や制度改定があります。市区町村・年金事務所・ハローワーク・国税庁などの公式案内で必ず最新をご確認ください。

• 個別の事情(所得・家族構成・離職理由など)により結論は変わります。判断が難しい場合は公的窓口や専門家へご相談ください。

• 本記事は出典リンクと更新日を明示し、誤解を避けるために体験談と一般情報を区分しています。



まとめ

辞める/辞めないは最後のスイッチでいい。

その前に、環境を変えて意思決定の空気を吸う/家族と設計を共有する/90日で“最初の1円”を作る。

会社員のままできることは、想像より多い。“前夜”の設計から始めましょう。




#育児パパ #副業パパ #働き方を考える #家族会議 #小さく始める #副業ナイトパパ



本記事は筆者(会社員・父)の体験に基づく一般的な情報提供です。健康保険・年金・雇用保険・税の手続きは地域や加入状況、制度改定により異なる場合があります。市区町村窓口・年金事務所・ハローワーク・国税庁など公的案内で必ず最新情報をご確認ください。 投資や退職・独立を直接勧誘する意図はなく、最終判断は自己責任でお願いします。差別的・蔑視的表現を避け、多様な働き方への敬意を大切にしています。

【健康保険(任意継続)】

– 協会けんぽ|会社を退職するとき(任意継続:申請期限20日以内)

会社を退職するとき | こんな時に健保 | 全国健康保険協会

– 協会けんぽ|任意継続の加入条件(20日以内/到着ベース)

任意継続の加入条件について | よくあるご質問 | 全国健康保険協会

– 協会けんぽ|任意継続の資格喪失申出(申出→翌月1日喪失)

任意継続被保険者資格喪失申出書 | 申請書 | 全国健康保険協会

【国民健康保険】

– 金沢市|退職時の国保加入(14日以内/資格は喪失日から)

会社を退職した時に、国民健康保険に加入するためにどのような手続が必要ですか。|金沢市公式ホームページ いいね金沢
会社を退職した時に、国民健康保険に加入するためにどのような手続が必要ですか。

【国民年金】

– 日本年金機構|国民年金に加入するための手続(退職翌日から14日以内)

https://www.nenkin.go.jp/service/kokunen/kanyu/20140710-04.html

【雇用保険】

– 厚生労働省|Q&A(自己都合の給付制限:2025/4/1以降は原則1か月)

Q&A~労働者の皆様へ(基本手当、再就職手当)~

– 厚生労働省パンフ(PDF)|離職者向け案内(1か月に短縮の明記)

https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000951119.pdf

【税(住民税・20万円ルール)】

– 国税庁タックスアンサーNo.1900(副業20万円以下の所得税申告不要の取扱い)

No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁

– 中野区|所得税の確定申告と住民税の申告(住民税の扱い)

所得税の確定申告と住民税の申告について

• 雇用保険:自己都合退職の給付制限は、退職日が2025年4月1日以降は原則1か月(待期7日とは別)。例外あり。  

• 任意継続:資格喪失後20日以内に申請。2022年以降は「申出」による途中脱退が可能(喪失は原則翌月1日)。  

• 税(20万円ルール):給与1か所+副業所得20万円以下は所得税の確定申告不要のケースあり。ただし住民税は別途申告が必要な場合あり。   

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