行動する人にだけ見える景色|「口だけ」に振り回されない生き方

LIFE
小さく進む。夜に積む。

こんばんは。副業ナイトパパです。

「言うのは簡単、動くのは難しい」。会社でも家庭でも副業でも、実際に手を動かす人は少数派。私は平日は会社員、夜は子どもが寝静まってから60〜90分だけコードを書く「ナイトパパ」。この生活でわかったのは、「口だけ」に消耗しない技術は、育児の体力や副業の時間よりも重要だということ。

本記事では、「口だけの言葉」に疲弊しないための見抜き方・距離の取り方・実務の守り方、そして自分を行動側へ引き上げる小さな設計を、会社員パパ視点でまとめます。

本記事のゴール: 「口だけ」に疲れず、今夜60分動ける設計図を手に入れる。

※本記事は、会社員として働く私(パパ)が、家庭と副業(プログラミングの小さな案件や個人ツール作り)を両立する中で学んだ「実践の知恵」をまとめたものです。特定の個人や組織を中傷する意図はありません。体験談と一般論の範囲で書いています。


なぜ「口だけ」は生まれるのか——構造を知る

発言は軽い。だから「実物」で判断する。
Check
  • 発言は「低コスト」、実行は「高コスト」
  • 「成果物」というフィルター

発言は「低コスト」、実行は「高コスト」

• 発言のコスト: ほぼゼロ。締切なし・失敗リスクなし

• 実行のコスト: 時間・集中・責任・検証・修正が必要

この非対称性が、どのコミュニティにも「口だけ」を生む。だからこそ私たちは、「実物」基準で世界を見るとブレない。

「成果物」というフィルター

• 仕様書/PRD/TODOのチケット

• デモURL/スクショ/コミットログ

• 振り返りメモ(うまくいかなかった点まで)

成果物の有無は、話の巧さよりも強いフィルター。残っている「もの」で判断。



「口だけ」を見抜く4サイン(会社員パパ用)

会話を「実務の言葉」へ引き戻す3点セット。
Check
  • ① 数字が出てこない
  • ② 再現手順がない
  • ③ 期限がない/「そのうち」が口癖
  • ④ 実物がない(URL/スクショ/資料)

① 数字が出てこない

〇 良い例:この改善で残業が週2時間→1時間

× 要注意例:たぶん効率上がる/なんか早くなる

② 再現手順がない

〇 良い例:手順A→B→C。BでつまずくならXXの権限が必要

× 要注意例:感覚的に/ノリで/やればわかる

③ 期限がない/「そのうち」が口癖

〇 良い例:今週金曜21:00までに初版を共有

× 要注意例:そのうち/タイミング見て/様子見で

④ 実物がない(URL/スクショ/資料)

〇 良い例:ここです → GitHubのリポジトリURL/デモURL

× 要注意例:どこかにある/前に見た/誰かがやってた

練習: 会議や雑談で上記4つが2個以上そろったら、「口だけ疑い」として距離を1歩置くのが安全。



「距離を置く」のが最強の対策

寧に、静かに、壁を立てる定型文(コピペOK)の作戦。

• 「一次情報(URL・資料・スクショ)の共有を受けてから判断します」

• 「期限と成果物の粒度を決めてから着手。金曜21:00まで/A4一枚でよいですか?」

• 「今週の可処分時間は90分です。その枠に入るタスクかで判断します」

これは対立の言葉ではなく、実務の言葉。人間関係を荒立てず、自然に「行動の土俵」へ引き寄せる。



実践ケーススタディ(現場でそのまま使える)

Check
  • ケース1/部署の「アドバイザー」が口数だけ多い
  • ケース2/勤務時間外のメッセージが次々来る
  • ケース3/副業コミュニティの「情報通」
  • ケース4/家庭内の「やるやる詐欺」対策(=自分の弱さ)

ケース1/部署の「アドバイザー」が口数だけ多い

• 状況: 毎回「この改善、絶対やるべき」と言うが、作業に入らない先輩

• 対策

1. 「最小プロトタイプは私が作成。先輩は評価指標の定義(例:処理時間30%削減)」

2. 成果物の分割: 私=0→1(試作)/先輩=1→1.1(評価基準)

3. 「数値が出なければ一旦終了」で翌週合意

• 狙い: 口だけを「役割」に変換。数値と期限に落とすと、口だけは消える。

ケース2/勤務時間外のメッセージが次々来る

• 状況: プライベート時間に業務連絡。家族時間が崩れる

• 対策フレーズ

– 「既読は勤務時間内で統一。緊急時のみお電話でお願いします」

– 「夜は21:00〜22:30は副業開発の固定枠のため、既読対応は不可です」

• 狙い: ルールを事実として宣言。感情論ではなく時間設計に話を戻す。

• 例(自宅実測 2週間): 既読ルール導入でスマホ通知▲32%、就寝前の家族時間+45分/日。

家族の時間に「見えない壁」を。ルールは優しさ。


ケース3/副業コミュニティの「情報通」

• 状況: 「こうすれば稼げる」と言うが実物を出さない人

• 対策

– 「あなたの成果物リンクを3つ提示。そこから学びます」

– 「失敗パターンを教示。そこに価値あり」

• 狙い: 実物×失敗まで語れる人だけを師匠にする。

ケース4/家庭内の「やるやる詐欺」対策(=自分の弱さ)

• 状況: 自分が「口だけ」になりがち(子の寝かしつけ後に寝落ち…)

• 対策

– 15分着火ルール: PCを開く→タイマー15分→コード1行

– スクショ日記: 毎晩1枚「何をしたか」画面を残す

– 翌朝メモ: 次の一手を7〜12語で書き残す

• 狙い: ゼロ回避。微差の積み上げは、半年後に「圧倒的差」になる。



「行動側」へ移動する設計——会社員パパの3ブロック

「小さく速く回す」の設計図。
Check
  • ブロックA/60分プロジェクト化
  • ブロックB/24時間以内の検証
  • ブロックC/週1の公開と振り返り

ブロックA/60分プロジェクト化

• 目的: 大きい夢を60分で終わる最小課題に砕く

• 手順

1. 目的文(1行)

2. 完了定義(A4半分)

3. 作業5チェック(開始条件/必要権限/参考URL/保存場所/提出先)

• 例: 家計CSV → 文字コード統一+不要列削除のCLIツール試作

ブロックB/24時間以内の検証

• 目的: 早く失敗して軌道修正

• 手順: 1日1回、他者PCで動作確認/計測点(処理時間・クリック数・エラー率)の挿入

ブロックC/週1の公開と振り返り

• 目的: 「閉じた努力」を防ぐ

• 手順: 毎週日曜夜に「今週の成果物リンク集」を自分用Notion等に公開/来週の一手を1行で決定

XやYouTubeをやっていなくても、**「自分だけの公開」**は可能。見える化が行動の燃料。



「無知の知」を実装する——「知らない」を最速の武器に

「知らない」は恥ではなく、探索の出発点。

私は知らない → だから試す → だから失敗が集まる → だから学びが濃くなる。

この循環を回すには、質問の型が効く。

質問の型(5選)

1. 一次情報はどこか

2. 再現手順を3ステップで提示

3. 失敗しやすい罠の共有

4. 今日60分で始めるなら何から

5. どの数字を見るか

「口だけ」はこの質問群に弱い。行動言語で世界を少しずつ置き換える。



体感論——「行動する少数派」の向こう側

私の体感では、本当に動く人は1〜2割。新しい挑戦を始めると、最初の壁(キャズム)で「口だけ」が増える。けれど、小さな成果物と数値を積むほど、静かな行動派が自然と集まり、世界が変わる。

だから今日も、ゼロより1行を優先するだけ。



家庭×仕事×副業——崩れない時間設計

家族優先の前提を設計に埋め込んでみる。

• カレンダー固定: 寝かしつけ前後は「家族のゴールデンタイム」。副業は21:00〜22:30のみ

• 見える化: 週1で成果物スクショを共有。「進んでる」の安心

• やらない決断: SNS巡回/終わりなき比較はカット。一次情報と自分のコードだけを見る



FAQ:よくある質問(現場のひっかかりに即答)

Q1. 「期限と成果物の粒度」は誰が決める?

A. 依頼者・実行者どちらでもOK。先に言語化した側の勝ち。迷ったらA4一枚/初版/金曜21:00の3点を暫定提示→修正を受ける。

Q2. 勤務外メッセの“緊急”はどこから?

A. 「今すぐ対応しないと安全・損失が発生」のときのみ電話。翌営業で代替可能なら緊急ではない。チームに定義文を共有し、賛同を得て揺れを防ぐ。



まとめ

• 疲れたら、人ではなく「実物」を見る

• 期限・成果物・一次情報の3点セットで会話

• 会社員でもできる60分設計×24時間検証×週1公開で、静かに行動側へ

• 家族の時間を中心に据え、ゼロを回避する一手を積む

小さく、静かに、確実に。 それが「口だけの世界」を抜ける、一番速い道。

今夜、タイマーを15分にセットして、PCを開こう。


#行動する父 #副業パパ #夜活 #5分アクション #60分設計


  • 本記事は個人の体験と一般的な方法論を記したもので、特定の個人・企業の評価を目的とするものではありません。
  • 記載の手順・フレーズは状況により適合しない場合があります。最終判断はご自身の責任でお願いします。
  • 法律・労務・医療・投資等の専門アドバイスではありません。必要に応じて各専門家へご相談ください。

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