2025年4月某日。
娘がごはんをこぼした。おもちゃを片づけなかった。
「なんで言うこと聞かないんだよ!」
仕事で疲れていたのもあって、つい感情的に怒鳴ってしまった。
言った瞬間、心の中で「しまった」と思ったけど、
その言葉はもう、娘の胸に届いてしまっていた。
泣きそうな顔でこっちを見つめた娘に、
すぐに「ごめん」と言えなかった。
喉の奥で何かが詰まったように、言葉が出てこなかった。

夕飯も、お風呂も、なんだかぎこちなかった。
娘はいつもより静かにしていたけれど、
ときどきこちらの顔をのぞくように見てくる。
怒ってるパパと仲直りしたいのか、
それとも、まだ怒られてるって思っているのか。
小さな背中が、何かを探しているように見えた。
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夜、寝かしつけの時間になっても、
俺はまだ「ごめん」が言えていなかった。
いつもなら、妻とどっちが読むかジャンケンするくらいなのに、
この日は娘が、絵本を一冊持って、まっすぐ俺のところに来た。
「パパ、よんで?」
小さな声でそう言って、ちょこんと膝に乗ってくる。
さっき怒られたことなんて忘れたみたいに、
いつものように、絵本の世界にすぐ夢中になっていく。

寝息を立てて眠る娘を見ながら、心の中で何度も謝った。
「怒ってごめん」
「パパ、ちょっと疲れてただけなんだ」
「でも、おまえには関係ないよな」
こんな風に言い訳がましい言葉が、頭の中をぐるぐると回る。

きっと、明日もまた余裕をなくす瞬間がある。
また怒ってしまうかもしれない。
だけど、できるなら、
ちゃんと「ごめん」と言える父親でいたい。
ちゃんと「ありがとう」と言える父親でいたい。
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育児って、忍耐だとか愛情だとか、
いろんなものが試されている気がする。
でもたぶん一番試されているのは、
「自分の未熟さ」とどう向き合うかなんじゃないかって思う。
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父親として、完璧にはなれない。
でも、間違えたら謝れる人でいたい。
抱きしめたいと思える気持ちを、ちゃんと行動で伝えたい。
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「怒ってごめん」
今日は言えなかったけど、明日は言おう。
そう思って、娘の小さな手をそっと握った。
その手は、あたたかくて、やわらかくて、
「パパ、また頑張ろうね」って言ってくれているようだった。
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今日の気持ちを、ここに綴ります。
同じように、怒ってしまったことに悩んでいるパパへ。
「ごめんね」って、きっと伝わる。
一緒に、優しくて強いパパを目指していこう。
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